●当フォーラムの紹介

当フォーラムは京都市を拠点とし、さまざまな主体のパートナーシップで持続可能な社会の実現を目指す組織です。

●ワーキンググループ

当フォーラムでは、ワーキンググループ(WG)という名の分科会を複数設け、さまざまな取組を行っています。

●情報倉庫

当フォーラムの活動紹介をはじめ、京都市を中心とした、さまざまな環境情報を発信する広報活動を行っています。

■企業活動ワーキンググループ

●活動目的

京都市内における主に中小の事業者の環境活動(グリーン・エコノミック・ネットワークづくり)を促進することを目的としています。

●メンバー紹介

企業の現役・OBをはじめ、市民、NPO、行政の関係者、グリーン・エコノミック・ネットワーク、中小事業者への環境活動支援等に関心をもつメンバー等が集まり、自由で独創的な企画について活発な議論を展開しています。

●会議等について

WG運営会議は年2~3回程度、平日9:00~17:00に開催しています。それ以外にプロジェクトチーム会議や、プロジェクトの実働作業などを行っています。

会議への出席等、どなたでもWG活動にご参加いただけます。参加を希望される方、一度どんな様子か見学してみたい方は、事務局までご連絡ください。

●これまでの主な活動

1999年にWGを設置して以来、様々な活動を行っています。
  1. 「KES」審査登録制度創設、普及拡大。2008年3月末、審査登録件数が全国で2000件を達成。
  2. 環境報告書(「かんきょうレポート」)のひな形の作成、普及に向けて活動。活動の一環として、「KES審査・登録事業所の環境取組事例集」を発行。
  3. 中小事業者が取り組めるCSRの一環として、学校区を中心とした地域で、事業者、学校、住民が連携して環境の取組を行う「京都環境コミュニティ活動(KESC)」の仕組みづくりに向けて、現在活動中。

KES・環境マネジメントシステム・スタンダードが生まれた背景や経緯はこちらをご覧ください。

●現在進行中のプロジェクト

2007年度から、「京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクト」を行っています。これは、中小事業者のCSRの一環として、学校区を中心とした地域で、事業者、学校、住民などの各主体が協力して、環境問題を解決する仕組みづくりを目指すというものです。

パートナーシップ組織であるフォーラムらしく、事業者、NPO、京都市の各部局(京都市教育委員会、産業観光局林業振興課、総合企画局地球温暖化対策室)など、様々な主体の参加協力を得て実施しています。

2007年度には、「自然エネルギー環境学習チーム」、「交通環境学習チーム」、「市民共同おひさま発電所づくりチーム」、「水源の森づくりチーム」の4つのチームが、それぞれ活発に活動を展開しました。

■(活動例1)伏見区・自然エネルギー環境学習チーム

京都市立藤ノ森小学校(伏見区)4年生に、45分の出前環境学習「地域で働く人達と『でんき』について考えよう」を実施しました(2006年度、2007年度)。

電気に係わる仕事をしている5つの事業者がチームを組み、合同で1つの授業プログラムを作りました。児童たちに、エネルギーの大切さや、環境負荷の少ない自然エネルギーのこと、地域の事業者が地球温暖化防止に取り組んでいることを伝えました。保護者の方々も見学しました。

(様々な実験機材が登場)

(地域からはじめよう!人にも地球にもやさしい電気をふやそう!)

■(活動例2)中京区・交通環境学習チーム

京都市立朱雀第四小学校(中京区)6年生50名に、90分の出前環境学習「地域で働く人達と『くるま』について考えよう」を実施しました(2007年度)。

仕事で自動車を使ったり、造ったりする5つの事業者が、地球温暖化を防ぐために自分たちに何ができるか考えてもらうため、なるべく自動車に乗らない生活を心がけることや、CO2を出さない自動車の使い方などを児童に紹介しました。

(職業当てクイズ - 私の仕事は何でしょう?)

(児童たちが感想を発表)

■(活動例3)伏見区・市民共同おひさま発電所づくりチーム

「市民共同おひさま発電所」とは、京都市にあるNPO法人きょうとグリーンファンドが始めた取組で、市民、事業者等が寄付金を出し、保育園等の屋根に太陽光発電パネルを設置するものです。このチームでは、事業者5社が京都市伏見区醍醐の「つくし保育園」におひさま発電所設置のための寄付を行ったほか、バザーやお祭りに参加し、園児や保護者の方々と触れ合う機会を持ちました。

現在、保育園で行う環境学習紙芝居を作成中です。

(点灯式で園児たちと記念撮影)

(作成中の環境学習紙芝居)

■(活動例4)右京区・水源の森づくりチーム

森林保全活動を行い、子どもたちに、森の大切さを伝えます。

植物と動物が織り成す豊かな森は、都市に住む私たちに酸素と水を供給し、CO2を吸収し、全ての生物の命の源となるものです。しかし山間部での開発や、行き過ぎたスギやヒノキの人工林化により森林は荒廃し、川の流量の減少、土砂災害、奥山に棲めなくなって里地に出て来た野生鳥獣による農林業被害が発生しています。このチームでは、京都市右京区京北にある「合併記念の森」で、手入れされていない人工林の間伐を実施しています。今後、広葉樹の植林や、将来的には森の大切さについての環境学習プログラムづくりも行う予定です。

(人工林の間伐作業)


(手入れされずに荒廃した人工林を、豊かな森に戻します)

●2008年度の活動

2008年度は、京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクトの2年間の試行実施から見えてきた課題を踏まえ、持続可能な実施体制の検討や、方向性の合意形成を進めていきます。

また、製造業以外の事業者にKESを広める方策等、中小企業の環境活動の支援方法について検討を行っていく予定です。

●ワーキンググループ関連の記事

当サイトのこれまでのニュース記事の中から、企業活動ワーキンググループの動きを伝えるものをピックアップしています。ご参照ください。