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当フォーラムは京都市を拠点とし、さまざまな主体のパートナーシップで持続可能な社会の実現を目指す組織です。

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■記事

平成19年10月12日
京のアジェンダ21フォーラム

京(みやこ)グリーン電力証書制度の創設について
~ 太陽光発電の地産・地消の輪を広げていく『京都独自の方式』~

このたび,京都市が主体となって創設した市民・事業者・行政のパートナーシップ組織「京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム(以下「フォーラム」という)」では,地球温暖化対策として,地産・地消による太陽光発電の普及を目指した京都独自の仕組み「京(みやこ)グリーン電力証書制度」を創設し,試行します。

そして,制度第1号は,12月に嵐山,3月に東山で開催する京都の夜の新たな風物詩「京都・花灯路」に決定しましたので,併せてお知らせします。

1 制度創設の狙い

  1. 「地産・地消」の自然エネルギー利用を促進
    京都市域での太陽光発電の普及を図る【地産】とともに,市域におけるCO2 を排出しない電力利用を推進【地消】できる。
  2. 太陽光発電設備「おひさま発電所」の増設に貢献
  3. 京都の企業・団体の環境意識が更に向上

2 制度の概要・流れ

(1)対象

京都市域の事業者・団体・自治体などが行う,電力消費を伴う事業,催し等

(2)制度の流れ

制度の流れ

  1. 事業者・団体等がイベントなどに使用するグリーン電力量相当分を,「環境付加価値」分として1kWh当たり10円でフォーラムから購入
  2. フォーラムが,「京(みやこ)グリーン電力証書」とロゴマーク使用権を,事業者等に付与
    【「京(みやこ)グリーン電力証書」とロゴマークは,下図参照】
    事業者等は,ロゴマークを使用して,環境貢献をPRできる。
  3. この証書の売上金は,「おひさま基金」にプールし,「おひさま発電所」の設置資金に活用

証書

■グリーン電力

○ 太陽光や風力などの自然エネルギーによって発電した電力を「グリーン電力」という。

○ このグリーン電力は,「電気そのものの価値」の他に,
CO2 削減などの「環境面での価値(環境付加価値)」を持っている。

○ 今回創設する制度では,グリーン電力の「環境面での価値」分を10円/1kWhでご購入いただくもの。

■おひさま発電所 【下写真参照】

○ 市民レベルで節電・省エネに取り組み,その節約分の一部を「おひさま基金」に寄付してもらい,地域の教育や福祉に関わる公共性の高い施設に太陽光発電設備を設置しているもの。

○ 特定非営利活動法人きょうとグリーンファンドが呼びかけて進めている。

○ これまでに,市内の幼稚園や保育園を中心に計10基の設置実績がある。

○ まさに市民の地球温暖化対策というべき,市民の皆様からの寄付金方式による太陽光発電設備の設置事業である。

大宮保育園の「おひさま発電所」
おおみやおひさま発電所

(3)その他

※1 事業者等は,電気料金プラス10円/1kWhを支払うこととなる。

※2 実際の電力は,全て関西電力から供給される。

3 事業主体・申込み先

●京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム
〒612-0031 京都市伏見区深草池ノ内町13 京エコロジーセンター内
TEL 075-647-3535  FAX 075-647-3536

○京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム
京都市の環境行動計画として生み出された「京のアジェンダ21」を,市民,事業者,行政のパートナーシップで実行していくために,京都市の主導で1998年に創設された組織です。

様々な立場の人々が意見交換し,協働し合い,「持続可能な京都づくり」を目指す活動を行っています。

4 制度第1号

制度第1号は,この制度の趣旨に賛同した京都・花灯路推進協議会(構成団体:京都市,京都府,京都商工会議所,京都仏教会,京都市観光協会,京都文化交流コンベンションビューロー)が12月に嵐山,3月に東山で開催する,京都ならではのライトアップ観光事業「京都・花灯路」に決定