■記事
2007/11/30
KESC 京都環境コミュニティ活動
各チーム活発に活動中 年明けにいよいよ本番
京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクトでは、地域において事業者、学校、住民などの各主体が協力して、環境問題を解決する仕組みづくりを目指しています。
本プロジェクトは、地域への社会貢献活動に取り組む市内の事業者と、京のアジェンダ21フォーラムならびにNPO等で構成する4つのチームで、今年度、自然エネルギーや交通に関する小学校への出前環境学習や、市民共同おひさま発電所づくり、水源の森づくりを実施しています。
各チームでは、活発な活動を積み重ね、年明けにはいよいよ出前環境学習の本番を迎えます。ついては、今回、今後の予定を含め、各チームの活動をご紹介します。
プロジェクト参加者一覧(順不同) | |
---|---|
プロジェクトリーダー |
長屋博久(有限会社村田堂 取締役) |
企業(17社) |
生田産機工業株式会社、株式会社エコロ21、株式会社エスケーエレクトロニクス、科研製薬株式会社、株式会社京都テクニカ、京都電測株式会社、月桂冠株式会社、公栄運輸株式会社、株式会社コーフク、コクヨ近畿販売株式会社、三幸総研株式会社、住友信託銀行株式会社、日新電機株式会社、日本電気化学株式会社、株式会社ホンダカーズ京都、有限会社村田堂、有限会社森田電設 |
学校・保育園(3校・1園) |
京都市立洛陽工業高等学校、京都市立藤ノ森小学校、京都市立朱雀第四小学校、社会福祉法人京都地の塩会つくし保育園 |
団体・NPO(14団体) |
社会福祉法人京都市社会福祉協議会、社団法人京都工業会、京都商工会議所、特定非営利活動法人環境市民、特定非営利活動法人気候ネットワーク、特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド、特定非営利活動法人きょうとNPOセンター、特定非営利活動法人KES環境機構、特定非営利活動法人コミュニティー・デザイン・センター、日本熊森協会、京都グリーン購入ネットワーク、京都府地球温暖化防止活動推進センター、京エコロジーセンター、京のアジェンダ21フォーラム |
行政 |
京都市(総合企画局地球温暖化対策室、産業観光局林業振興課)、京都市教育委員会(事務局学校指導課)、京都府(商工部産業活力支援総括室) |
1. 自然エネルギー環境学習チーム 地域で働く人たちと電気について考えよう!
メンバー | |
---|---|
事業者 |
チームリーダー 渡辺千裕さん(生田産機工業株式会社) |
コーディネーター |
内田香奈さん(特定非営利活動法人環境市民) |
このチームは昨年度活動を開始しました。
今年度も、児童にも身近な電気をテーマに、特に自然エネルギーを使った発電に焦点を当て、小学校で45分間の授業を行います。授業では、電気を例にエネルギーの大切さを感じてもらうとともに、地域の事業者が地球温暖化問題に取り組んでいることを伝えます。特製の風力発電機の模型など実験機材や小道具を使って、児童たちを飽きさせない工夫をこらします。
さらに今年度は新しく、保護者や学校周辺の地域の人たちも地球温暖化問題への取組に参加してもらう仕掛けを考えていきます。
2月に藤ノ森小学校4年生を対象に授業を予定
伏見区の京都市立藤ノ森小学校の4年生97人を対象に授業を行う予定です。現在、メンバーが集まりワークショップを行って授業作りを進めながら、精力的に準備を進めています。
【写真】2006年度の藤ノ森小学校での授業の様子
2. 交通環境学習チーム 交通・福祉・環境を題材に授業を企画中!
メンバー | |
---|---|
事業者 |
山沢邦良さん(株式会社エコロ21 専務取締役) |
コーディネーター |
永橋為介さん(特定非営利活動法人コミュニティー・デザイン・センター 副代表) |
メンバーが営むそれぞれの事業の特色を組合せ、交通(自動車輸送)、福祉、そして環境対策を関連させた授業プログラムづくりを行います。
10月と11月に授業づくりワークショップを行いました。さらに検討を重ね、児童たちに、事業者のふだんの仕事をわかりやすく紹介しながら、仕事の中で、人にやさしく、地球への負荷を少なくする取組みをすすめていることを伝える授業づくりを進めていきます。
2月に朱雀第四小学校6年生を対象に授業を予定
こちらのチームでは、中京区の京都市立朱雀第四小学校の6年生の児童50人を対象に授業を行う予定です。
【写真】授業づくりワークショップの様子
3. 市民共同おひさま発電所チーム 保育園を核に環境に配慮した地域づくりを推進
メンバー | |
---|---|
事業者 |
チームリーダー 山本龍太郎さん(公栄運輸株式会社 代表取締役社長) |
アドバイザー |
大西啓子さん(特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド 事務局長) |
京都には「市民共同おひさま発電所づくり」という、市民、事業者等の寄付をもとに、太陽光発電パネルを設置する事業があります。このチームでは、今年度、きょうとグリーンファンドの「つくし保育園に太陽光発電パネルを設置する事業」に寄付を行い、保育園を核に、環境に配慮した地域づくりをすすめていきます。
この事業には、省エネ活動だけではなく、ゴミを出さないイベントの実施や雨水利用へと取組が広がり、その活動も保育所だけではなく、家庭や地域に広がるなど、高い波及効果があります。
2月に伏見区の「つくし保育園」点灯式に参加
さらに環境教育プログラム作りへと発展させる計画
2月23日には、伏見区のつくし保育園において、完成した「おひさま発電所」の点灯式が開催され、チームもこれに参加する予定です。
さらにチームでは、来年度のつくし保育園での環境教育プログラムの実施に向けて準備を進めていきます。
【写真】つくし保育園バザーにて、電車の模型を展示
4. 水源の森づくりチーム
京都市右京区京北の京都市合併記念の森(予定)で人工林間伐と植樹を計画中
メンバー | |
---|---|
事業者 |
田島宏さん(日本電気化学株式会社 品質保証環境管理部 部長) |
コーディネーター |
永橋為介さん(特定非営利活動法人コミュニティー・デザイン・センター 副代表) |
アドバイザー |
中島英雄さん(日本熊森協会 フィールド部長) |
植物と動物が織り成す生態系が保たれた豊かな森は、全ての生物の命の源であり、全ての産業の基盤となるものですが、現在、京都でも行き過ぎた人工林化や温暖化等により森は荒廃しています。
このチームでは、京都市合併記念の森(予定)で人工林の間伐と広葉樹の植林を行い、水源涵養、地球温暖化防止、災害防止、野生鳥獣と共存する森づくりを行います。
ワークショップでビジョンを共有
来年度の本格展開へ向けチームが始動
チームでは、天然林や手入れのされていない人工林を視察するとともに、森づくりのビジョンの共有を目指すワークショップを行いました。
今後は来年度からの本格的な間伐・植林活動、学校や地域との連携に向けた準備作業を進めます。
【写真】佐々里峠視察の様子
※2. 3. 4. は京エコロジーセンターの平成19年度地球温暖化防止先進モデル事業で実施しています。