■記事
2008/02/29
京都環境コミュニティ活動(KESC)
出前環境学習を実施しました
京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクトチーム(リーダー 長屋博久さん)では、事業者、学校、住民などの各主体が協力して、京都のそれぞれの地域で、環境学習を通じて、環境問題を解決する仕組みづくりを目指しています。
2月に、交通環境学習チーム、自然エネルギー環境学習チームが、それぞれ小学校にて出前環境学習を実施しました。
1. 交通環境学習チーム 「地域で働く人達と『くるま』について考えよう」
- 日時
- 2月14日(木)9:30~11:00 (90分授業)
- 実施小学校
- 京都市立朱雀第四小学校(中京区)
- 対象
- 6年生50名
- 授業実施者
- KESC交通環境学習チーム
チームリーダー:山沢邦良(株式会社エコロ21)
段畑岳志(株式会社ホンダカーズ京都)
松尾知惠(京都市社会福祉協議会)
豊泉貴司(京都市) 長屋博久(有限会社村田堂) - コーディネーター
- 永橋為介(特定非営利活動法人コミュニティー・デザイン・センター 副代表)
- 内田香奈(特定非営利活動法人環境市民)
- 授業概要
- 車は地球温暖化を引き起こすCO2の排出源となりますが、お年寄りを乗せたり、商品を配達するなど、車を必要とする人たちがいます。仕事で車を使ったり、造ったりする事業者が、地球温暖化を防ぐために自分たちに何ができるか考えてもらうため、なるべくCO2を出さない車の使い方などを児童に紹介しました。
- 児童からは、「地球のために車を無くせばいいと思っていたけど、車がないと困る人がいるので、その使い方を考えるのが大切だと気づいた」、「自分たちの地域で環境に取り組んでいる方がいて、うれしく思った」といった感想がありました。また、学校の先生は、「児童たちが、とても面白い授業だったと言っていた。直接体験していない先生からではなく、事業者の方から直接話を聞けることに大きな意味がある。児童たちは、皆が関わりあって、より良い社会を作っていくとことの重要性がよく分かったのではないか」と評価してくださいました。
- ※本事業は「平成19年度 京エコロジーセンター 地球温暖化防止先進モデル事業」の一環として実施しました。
地域からはじめよう! 人にも地球にもやさしい車の使い方を!
2. 自然エネルギー環境学習チーム 「地域で働く人達と『でんき』について考えよう」
- 日時
- 2月26日(火)9:45~10:30、11:00~11:45 (各45分、2組に分けて実施)
- 実施小学校
- 京都市立藤ノ森小学校(伏見区)
- 対象
- 4年生97名
- 授業実施者
- KESC自然エネルギー環境学習チーム
チームリーダー 渡辺千裕(生田産機工業株式会社)
山沢邦良(株式会社エコロ21)
芝原直子(有限会社森田電設)
森田晋矢(有限会社森田電設)
坪内善男(京都市立洛陽工業高等学校)
長屋博久(有限会社村田堂) - コーディネーター
- 内田香奈(特定非営利活動法人環境市民)
- 授業概要
- 私たちの身の回りには、電気で動くものがたくさんあります。誰もが気軽に使っている電気ですが、電気を起こすにはたくさんのエネルギーが必要で、CO2も発生します。授業では、風力発電機を製造する事業者が模型を使って風力発電の仕組みを説明したり、タクシー事業者が風力発電機を取り付けたタクシーを紹介して、児童たちにCO2を出さない自然エネルギーによる発電を知ってもらうとともに、手回し発電機を児童に体験してもらい、電気を起こす大変さからエネルギーを大切に使うことの大事さを肌で感じてもらいました。
- さらに学習を深める工夫として、今年度は、後日、児童に地域の自然エネルギー利用の状況を地図に記録してもらい、身近なところで自然エネルギーが使われていることに気づいてもらいます。
地域からはじめよう! 人にも地球にもやさしい電気をふやそう!
KESCの取組は、企業が学校とだけでなく児童の保護者を通じて地域との結びつきをつくることが目標のひとつです。今回のモデル授業では、昨年度実現できなかった児童の保護者の見学も実現できました。保護者からは、「日頃あたり前にある物がどうしてそうなっているのか、実際に動かすととても分かりやすい」といった感想をいただきました。プロジェクトでは、今後、今年度の活動を振り返り、来年度に向け一層効果的な活動について検討を進めていきます。