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■記事

2008/08/30

8月5日 京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクト
事業者募集説明会を開催

8月5日、京エコロジーセンターにて、京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクト事業者募集説明会を開催しました。説明会には、KES・環境マネジメントシステム・スタンダードやISO14000を取得されている事業者の担当者や、NPOのスタッフなど24名の参加をいただきました。

 まず最初に、プロジェクトリーダーの長屋博久さん(有限会社村田堂 取締役)とフォーラムの企業活動ワーキンググループメンバーの津村昭夫さん(特定非営利活動法人KES環境機構 専務理事)が、京都環境コミュニティ活動(KESC)プロジェクト(以下、KESC)の意義と概要について説明しました。

◆プロジェクトリーダー 長屋博久さん

KESCは、事業者、学校、住民などの各主体が協力して、京都のそれぞれの地域において、地域コミュニティを活用して環境問題を解決する仕組みづくりを目指しています。

KESCは、参加した事業者にとっては、地域における自社の認知度がアップし、また、社員の環境問題への意識が向上する効果があります。また、KESC活動を行っていること自体をKESやISO14000などの環境マネジメントシステムでプラスの環境影響として評価することができます。一方、KESCに参加した学校にとっては、児童・生徒への生きた環境教育、職業教育の機会を得ることになります。さらに、地域にとっては、KESCは、安全・安心で快適な地域づくりにつながります。

◆企業活動ワーキンググループメンバー 津村昭夫さん

地球環境問題を考えるためのキーワードに“Think Globally,Act Locally.(地球規模で考え、地域で行動を)”というものがあります。KESCは、地球温暖化対策としては、民生・家庭部門や民生・業務部門での有効な取組となるものです。また、KESCは地産地消の推進や、事業者にとっての将来的な人材の確保にもつながる可能性をも持っています。


その後、2007年度にKESCにご参加くださった事業者が各チームの活動報告を行い、事業者に参加を呼びかけました。

◆2007年度の参加事業者から

① 伏見区・自然エネルギー環境学習チーム
(生田産機工業株式会社 渡辺千裕さん)

KESCは、苦労することもあった反面、大変楽しく、達成感を得ることができました。マスコミにも度々活動が掲載されました。KESCに参加することで、企業の社員の能力も開花します。ほかの事業者やNPO、地元の学校との得がたいネットワークができたことも良かった点のひとつです。

② 中京区・交通環境学習チーム
(株式会社エコロ21 専務取締役 山沢邦良さん)

KESCでは、いくつかの事業者が集まって、話し合って、どのような内容の活動を行うか決めていきます。昨年度は環境に配慮した自動車の使い方を児童に紹介し、また考えてもらう内容でしたが、今年、新たな事業者の方が参加されたなら、その特徴を生かして、また新しいプログラムがつくりだされるでしょう。

③ 伏見区・市民共同おひさま発電所づくりチーム
(公栄運輸株式会社 代表取締役社長 山本龍太郎さん)

わがチームがKESCで取り組んでいる保育園での「おひさま発電所」づくりは、子どもたちが将来に渡り環境に関心を持ち続けていく足がかりになります。現在は、保育園で園児に見せるためのオリジナルの環境学習紙芝居を制作中です。久しぶりに絵筆を持つのも楽しいものです。

④ 水源の森づくりチーム
(日本電気化学株式会社 品質保証環境管理部部長 田島 宏さん)

わたしたちは昨年度、京都市域の自然林や、手入れされずに荒廃している人工林を森の専門家のガイドのもとで観察し、京都の森林の危機的な状況を知りました。その上で、自分たちがどのような森づくりを行っていきたいかの計画作りを行いました。今年は実際に森林整備活動を始めます。


参加者は熱心に説明に聴き入っていました。その後の意見交換会では、「素晴らしい活動だと思うが、社内でほかの社員を説得するのが大変だ」、「ほかの地域でもこのような活動を実施していきたい(京都市外からの参加者)」などといった意見が出され、参加者同士でアドバイスを行う場面もありました。

2008年度は、各地域で事業者、学校、住民によるチームをつくり、チームの中で活動内容を決定し、どしどし活動を推進していきたいと考えています。

◆参加者募集中!

現在、KESCでは各チームへの参加事業者を募集しています。経験はなくても大丈夫です。KESCに関心をお持ちの事業者の方は、まずはフォーラム事務所までお気軽にお問合せください。