■記事
2009/03/01
京都環境コミュニティ活動(KESC)
自然エネルギー環境学習チームと交通環境学習チームが
小学校での出前環境学習を実施
フォーラムの京都環境コミュニティ活動プロジェクト(以下KESCと言う)では、京都の小学校区を基本としたそれぞれの地域で、地域の事業者、学校、住民などの各主体が協力して、環境問題に取り組む仕組みづくりを目指しています。この度、KESCの自然エネルギー環境学習チームと交通環境学習チームが、小学校での出前環境学習を行いました。
■[初]南太秦小学校(交通環境学習チーム)
京都市立南太秦小学校ではKESCの出前環境学習は初めてとなります。南太秦小学校区には、これまで公共交通が整備されておらず、昨年の市営地下鉄東西線の延伸にともない初めて市バス路線(70号系統)が開通した地域です。
交通環境学習チームが出前環境学習を実施し、事業者から環境にやさしい車の使い方や選び方を、また、京都市からは市バス・地下鉄の公共交通を整備する市の取り組みが紹介され、交通と地球温暖化について学びました。
授業終了後に、児童のグループのひとつが、事業者の皆さんを待ち構えてお礼を言ってくれる一幕もありました。既に地域においては、保護者による交通マップづくりが実施されるなど、交通をテーマにして学校・地域・事業者の連携への発展が期待できる出前環境学習を行うことが出来ました。
事業者からのメッセージ「地域からはじめよう!人にも地球にもやさしい車の使い方を!」
○ テーマ 「地域で働く人達と『くるま』について考えよう」
○ 日時 2009年2月20日(金)10:40~12:10(90分授業)
○ 実施小学校 京都市立南太秦小学校(右京区)
○ 対象 5年生約60名
○ 授業実施者 KESC交通環境学習チーム
- チームリーダー:山沢邦良(株式会社エコロ21)
メンバー:谷口 功(株式会社ホンダカーズ京都)、秦 ひとみ(株式会社ホンダカーズ京都)、松尾知惠(京都市社会福祉協議会)、坂下尚子(京都市環境局環境企画部環境管理課)、長屋博久(有限会社村田堂)
○ コーディネーター 内田香奈(特定非営利活動法人環境市民)
■[3年目]藤ノ森小学校(自然エネルギー環境学習チーム)
自然エネルギー環境学習チームによる、京都市立藤ノ森小学校での授業の実施は、今年で3年目となり、参加事業者の皆さんのスキルが大きく向上しています。メンバーは自然な笑顔で児童たちと接するようになり、授業で使う小道具も、より子どもたちの関心を惹きつけるように工夫されています。昨年に引き続き児童の保護者等にも見学していただきましたが、毎年見学に来られている方からは、「初めに比べて、内容も児童たちとの言葉のキャッチボールも更に上手くなった。児童が最初から最後まで集中していた」との感想をいただきました。
事業者からのメッセージ「私たちの地域から地球にやさしい電気をふやそう!」
○ テーマ「地域で働く人達と『でんき』について考えよう」
○ 日時 2009年2月6日(金) 9:45~10:30、11:00~11:45 (各45分、2組に分けて実施)
○ 実施小学校 京都市立藤ノ森小学校(伏見区)
○ 対象 4年生約100名
○ 授業実施者 KESC自然エネルギー環境学習チーム
- チームリーダー:渡辺千裕(生田産機工業株式会社)
メンバー:山沢邦良(株式会社エコロ21)、芝原直子(有限会社森田電設)、森田晋矢(有限会社森田電設)、坪内善男(京都市立洛陽工業高等学校)
■地域との結びつきの一層の強化を
今後は、「参加事業者の職場に児童や保護者たちに社会見学に来てもらう」「保護者にも参加してもらう授業プログラムを考える」など、広く地域住民を巻き込む工夫を行っていくことで、地球温暖化を防止する地域づくりにつなげていくことが期待されます。