■記事
2005/05/01
エコツーリズムWG 2004年度活動報告 ◆旅館・ホテルのKES認証取得相次ぐ
エコツーリズムワーキンググループ(以下WG)では、旅館・ホテルのKES認証取得拡大を目的に、2004年度、試行事業を行い、センチュリーホテル、京都ロイヤルホテル、加茂川新館の3件が、KES認証を取得されました。今後、熱心に環境問題に取り組んでおられる旅館・ホテルに対して、それぞれの施設に合った形でサポートを行っていきたいと考えています。
また、試行事業の中で、宿泊客の意識を調べるため、KES認証取得旅館・ホテルの協力を得て「お客様アンケート」を実施しました(宿泊客243人から回答)。
宿泊客のうち88%が「旅館・ホテルは環境取組を宿泊客に伝えていくべきだ」と答え、また85% が「環境取組のPRは、旅館・ホテルの評価を高める」と思われていることがわかりました。
このアンケート結果から、多くの旅館・ホテルが、環境取組を宿泊客にサービス、ホスピタリティの向上活動としてPR してくださることを願っています。
現在、旅館・ホテルでは、宿泊客から見えないところで環境の取組が行われていますが、今後は観光客の皆さまにも協力していただけるような働きかけをする方法を提案していきたいと思っています。
宿泊施設に広がり始めたKES認証取得
2001年、宿泊施設初のKES認証を取得した(株)京都ホテルに続き、2004年7月に(株)京都新阪急ホテル、8月には(株)京都センチュリーホテルと京都ロイヤルホテル、そして10月には、旅館としては初となる(株)加茂川館が認証を取得しました。
8月に認証取得した2ホテルは、2003年度よりエコツーリズムWGとKES認証事業部が協働で取り組んでいる「環境にやさしい旅館・ホテル」試行事業参加の施設で最初の認証取得となります。
試行事業では現在、KES認証を取得した旅館・ホテルで活用できるコミュニケーションツールを検討中です。これは、「環境にやさしい宿泊施設」として京都におけるエコツーリズム推進に取り組んでいることに、お客様や従業員の理解を得るためものです。また、旅館・ホテルへの出前エコツーリズムセミナー実施に向けた検討など、さらに多くの旅館・ホテルでKES認証取得などの環境対策が進むよう、今年度も引き続き取り組んでいきます。