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■記事

2008/05/10

★連載第2回★ 京の交通交流ひろば出張所
京都の市バス路線は「わかりにくい」か? 【その1】観光シーズンの現場から

事務局コーディネーターの長谷川吉典です。連載「京の交通交流ひろば出張所」第2回をお届けします。「京の交通交流ひろば」は、“環境にやさしい交通体系の創出”を目指して活動している交通WGのウェブサイトで、環境を主な視点にしながら京都の交通に関する様々な情報を紹介しています。本連載では、その中から、広くフォーラム会員の皆様に興味深く見ていただけるようなトピックを毎月紹介していきたいと思います。

●わかりにくい? 京都の市バス路線

京都の市バスの系統数は70余りあって、よく「複雑でわかりにくい」と言われます。市バスの系統は碁盤の目の街路を単に縦横に走るだけでなく、何度も交差点で曲がる経路を取るものがほとんどで、市バスの系統の全体像が頭に入っている人はなかなかいません。

ですが、今の市バスの系統は実際に利用する人にとって、本当に「わかりにくい」のでしょうか? 今回と次回の2回で、そのあたりを考えてみましょう。まず今回は、観光客にとってのわかりやすさを取り上げます。

●観光客の交通手段

地球温暖化防止の面からも、歴史的観光地の交通渋滞を軽減する面からも、京都を訪れる観光客の皆さんには、マイカーでなく公共交通機関(バス・電車)を利用していただきたいものです。

2006(平成18)年の『京都市観光調査年報』(京都市産業観光局)によると、同年に京都を訪れた4839万人の観光客の利用交通手段はJRが35%、私鉄が26%、バス(貸切バス等)が10%、そしてマイカーが29%ということです。

●京都駅へ到着→観光地へバスで直行

JRで来る人の割合が一番多いようですが、JR京都駅前のバスターミナルの様子を見てみましょう。バスターミナルからは、市内の主な観光地へ乗り換えなしでいける路線バスが発着しています。乗り場には大きな幕が下がっていて、観光客は今日の目当ての目的地へ行く乗り場を見つけてバスに乗ればよいようになっています。

バスの経路は路線図の上でこそ入り組んでいますが、観光客にとっては取るべき行動はシンプルだといえるでしょう。

●GWの案内の現場

GWには、交通局が「春のおもてなしキャンペーン」と銘打って、主要なバス停で観光客への案内を行っており、バスを待つ行列の整理をしながら、観光客の問合せに答える職員の姿が見られます。

●一見複雑な市バス系統が案内を簡単にする

観光客の「(現在地から)○○へ行くのには?」という問合せに対し、ほとんどの場合、「こちら(あるいは、あちら)のバス停から○○番のバスに乗ってください」と案内することができるのが、現在の市バスの路線網です。

これがもし、途中で何度か乗換えしなければならない路線網になっていたらどうでしょう? 目的地までの乗り方を案内されても、土地勘の無い観光客には簡単には覚えられないのではないでしょうか。

人の行き来の多いA地点とB地点の間は、乗換なしで行けるようにする、というのが今の市バスの系統の考え方になっています。

●路線図には一層の工夫が必要

とはいえ、路線図がわかりにくいのは問題です。京都市内のバス路線全てを1枚の路線図に収めると、どうしても複雑な印象を受けるものになるでしょう。

これを改善するには、たとえば主な観光コース別に、必要な情報だけを載せて不要な情報を載せない路線図を用意するとわかりやすくなると思います。



(JR京都駅前)



(おもてなしキャンペーン)



(市内各所で案内中)