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■記事

2008/07/31

★連載第4回★ 京の交通交流ひろば出張所
未来の路線バス利用客をつかむ取組
「市バスecoサマー」と「スルッとKANSAIバスまつり」

事務局コーディネーターの長谷川吉典です。連載「京の交通交流ひろば出張所」第4回をお届けします。「京の交通交流ひろば」は、“環境にやさしい交通体系の創出”を目指して活動している交通WGのウェブサイトで、環境を主な視点にしながら京都の交通に関する様々な情報を紹介しています。本連載では、その中から、広くフォーラム会員の皆様に興味深く見ていただけるようなトピックを毎月紹介していきたいと思います。

●子どものうちから路線バスに親しんでもらう取組

親がマイカー族の家庭では、子どもが路線バスに乗る経験が限られます。そこをなんとかして、子どものうちに親と一緒に路線バスに親しんでもらおう、そして今の子どもが大人になったときに路線バスの利用客になってもらおう、というバス事業者による取組が行われています。今回は、そういう取組を2つご紹介します。

●その1 「市バスeco(エコ)サマー」

今年、2008年は京都の市バスが開業して80周年の節目の年です。この記念事業のメインイベントとして、学校の夏休み期間にあたる7月19日から8月31日までの期間、市バスを保護者同伴で利用するとき小学生2人までの小児運賃を無料とする「市バスecoサマー」が実施されています。

保護者の運賃支払い方法は問わず、降車時に運転士に「エコサマー」と告げることで、同伴の小学生2名までの市バス小児運賃が無料になります。

これは、たいへん戦略的な取組といえるでしょう。ガソリン価格が高騰している今のタイミングではとくに、マイカーに子どもを乗せて外出することと比べ、一日乗車券(500円)や通勤フリー定期券なども使えて大人運賃のみで市バスを利用できる「市バスecoサマー」は金銭的に魅力ある提案です。

また、子どもたちに夏休みの楽しい外出の思い出をつくってもらうときに、「保護者と市バスで出かけた」という要素が加わることには、未来の利用客に子どものときから市バスに親しんでもらう意味があるといえるでしょう。

7月18日付の発表によると、京都の市バス事業は1日平均利用客数が前年度より4千人増加し、5期連続の黒字決算となりました。増客増収と経費節減で経営内容が改善される中で、長期的・戦略的視点での積極策として「市バスecoサマー」が実施されています。皆さまもぜひ、この機会にお子様を連れて市バスでお出かけください。



(広報ポスター)



(青少年科学センター前にて)

●その2 「スルッとKANSAIバスまつり」

9月20日の「バスの日」にちなんで、毎年「スルッとKANSAIバスまつり」が開催されています。

会場には20社局を超える各事業者のバスがずらりと並び、各社局の展示車両の見学やステージでの賞品のあたるクイズ、グッズ販売などが行われるイベントで、会場はバスファンばかりでなく、子供連れの一般の来場者で大いににぎわいます。

8回目となる今年の「スルッとKANSAIバスまつり」は9月14日(日)の開催で、会場は姫路城(東御屋敷跡公園と姫山駐車場)だそうです。こちらも、お子様とご一緒にお出かけになってみてはいかがでしょうか。



(会場入口)



(楽しいクイズ大会)



(バスを背景に記念撮影)