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■旧メールニュース(各号)
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フリートークの集い【トイレから水問題を考えよう】
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私たちの生活に最も身近な水問題としてのトイレについて話しあいませんか?
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● 日 時 9月1日(日) 午後2時~5時
● 話題提供者 上 幸雄さん (日本トイレ協会理事長)
● 会 場 世界水フォーラム交流プラザ京都
第1会議室 中京区烏丸通竹屋町西入る 電話 254-7211
(地下鉄丸太町駅下車南1筋目西入る)
●共 催 トイレ・水循環国際シンポジウム実行委員会
(京都市、日本トイレ協会)
世界水フォーラム市民ネットワーク
京のアジェンダ21フォーラム(予定)
私たちの日常生活で最も水を使っているのは何か,ご存知ですか?
それは,トイレでの水利用です。トイレこそ,私たちの生活に最も身近な水問題と言
えるものです。
私たちのおしっこは多い時で1回200cc,うんこは1回150グラムほどにしかすぎない
のに,通常,10リットルから16リットルもの大量の水道水を使って流しています。普
通の人は,1日にうんこを1回,おしっこは7~8回しますから,結局,一人で毎日
,180リットル近い水道水をトイレで使っているのです。バルブを押すだけで,大量
の水で,おしっこやうんこが目の前から消えてなくなり,私たちの生活は,一見,「
清潔」で「快適」に保たれています。流れたうんこやおしっこはどこへ行くのか,飲
める水をトイレにこんなに使ってもいいのかということにまでは,なかなか思いがま
わりません。
このように,20世紀において,先進国では水洗トイレが普及し,水を介在した衛生
システムが確立しました。その一方で,開発途上国では水洗トイレの普及どころか,
トイレという排泄設備すら持たない人々が,地球人口の半数近くを占めているという
深刻な現実があります。それらの汚水は,川や海といった公共水域を汚染し,都市や
農村の生活環境や衛生状態の悪化を招いています。
一方,先進国でも,排泄物を移送し収集する方法として,今のように水を浪費し続け
ることが,はたして環境的に持続可能なのかという問題が指摘されはじめています。
わずかの排泄物を大量の水を使って遠くの処理場まで運搬し,今度は大変な手間と費
用をかけて,水から排泄物を分離し,浄化しなければならないのです。このように,
資源を浪費した「清潔」「快適」という,私たちの生活様式もまた問いなおされてい
ると言えるでしょう。
京都市と日本トイレ協会は,第3回世界水フォーラムにおいて,こうした問題意識か
ら,トイレ・し尿処理システムを,世界の水循環という視点で問い直すための分科会
を開催します。トイレを通して水問題を考える分科会は,世界水フォーラムの中でも
初めての企画になります。
この分科会にむけて,市民レベルで,トイレと水問題について考えるための,自由な
話し合いの場を開催します。トイレについて話し合うと,話題はいつも大きく広がっ
て実に興味深いものです。 ぜひ,お集まりください。
<連絡先:京都市環境局まち美化推進課 担当・北上田 電話222-3461>
※第3回世界水フォーラムで分科会:「トイレ・水循環国際シンポジウム」が開催さ
れます。今回の学習会はそれに合わせて開催します。
プレイベント---「トイレ・水循環全国シンポジウム」(11月11日~12日 京都会館
他)も予定。
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京のアジェンダメールニュース http://www.jca.apc.org/ma21f/news/
ご意見・ご質問・広報依頼は → E-mail:ma21f-news@jca.apc.org
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