●当フォーラムの紹介

当フォーラムは京都市を拠点とし、さまざまな主体のパートナーシップで持続可能な社会の実現を目指す組織です。

●ワーキンググループ

当フォーラムでは、ワーキンググループ(WG)という名の分科会を複数設け、さまざまな取組を行っています。

●情報倉庫

当フォーラムの活動紹介をはじめ、京都市を中心とした、さまざまな環境情報を発信する広報活動を行っています。

■記事

2008/01/01

2008年がスタート 京都議定書のさらに先へ
足元の一歩と将来を見通す視線を

●京都議定書の第一約束期間(2008~2012年)がスタート

今年2008年は、京都議定書が定めた温室効果ガス排出削減の目標期間「第一約束期間」の最初の年です。地球温暖化防止に向けた取組として、この期間中に日本全体では1990年に比べて-6%、京都では2010年までに-10%の温室効果ガスの排出削減を達成するという目標が設定されています。

●2013年以降を視野に国際的な話し合いが始まっています

さらに、昨年12月にインドネシアのバリ島で開催されたCOP13(国連気候変動枠組条約第13回締約国会議)では、京都議定書「第一約束期間」の終了後、すなわち2013年以降の新たな枠組み(ポスト京都議定書)をどう構築するかの国際的な話し合いが始まりました。

●京のアジェンダ21フォーラムへの期待と重要性

世界で、日本で、そして京都で地球温暖化対策の一層の推進が求められる中、環境と共生する持続型社会への行動計画である「京のアジェンダ21」を推進する当フォーラムへの期待が高まっています。当フォーラムは、市民、事業者、環境保全活動団体、行政など幅広い主体で構成するパートナーシップ組織として、1998年の設立以来、2つの領域で大きな成果を上げてきました。そのひとつは「KES・環境マネジメントシステム・スタンダード」「省エネラベル」「京グリーン電力証書制度」などの新しい事業の創出と育成、もうひとつは「京都市地球温暖化対策条例」の制定への協力などの「政策実現と統合」です。

●政策実現と統合に向けてプロジェクトチームを設置

フォーラムがパートナーシップ組織として重要な役割を果たすことができる「政策実現と統合」のために、フォーラムでは今年度、「京都市地球温暖化対策政策提言プロジェクトチーム」を設置しました。

このプロジェクトチームは、京都市地球温暖化対策条例及び京都市地球温暖化対策計画の進捗状況等を踏まえて、京都市における市民、事業者、行政のパートナーシップによる地球温暖化対策のあり方について、特に政策・仕組みづくり等に焦点を当てて検討し、提言をまとめることを目的としています。プロジェクトチームのコーディネーターは、当フォーラムの常任幹事であるとともに、京都市地球温暖化対策評価検討委員会の委員でもあります、田浦健朗氏です。

●長期的な視点とともに具体的な政策提案で成果を目指す

プロジェクトチームでは、フォーラムのこれまでの活動実績を踏まえ、最大限に活用するなどにより具体的な政策提案をとりまとめるとともに、同委員会とも連携を図りながら、その実現を目指します。また、政策提案の背景として中長期的な京都の未来像についても視野に入れた検討を行います。

プロジェクトチームでは、年度内に3回程度の有識者等を集めた研究会を開催して検討を深め、成果を取りまとめていきます。ご期待ください。


2007年12月バリ島で行われたCOP13本会議の様子(提供:西本裕美さん)