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当フォーラムは京都市を拠点とし、さまざまな主体のパートナーシップで持続可能な社会の実現を目指す組織です。

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■記事

2009/11/06

広がる太陽光発電

地球温暖化防止のためには自然エネルギーの普及が重要です。フォーラムではこれまで、京グリーン電力制度の創設など自然エネルギー普及の仕組みづくりを行ってきました。民主党政権は「全ての主要排出国が意欲的な削減目標に合意すれば、日本は2020年までに温室効果ガスの90年比25%削減を目指す」と宣言し、マニフェストでも、2020年には一次エネルギー(石炭・石油・天然ガス・水力・原子力など、自然から採取されたままの物質を源としたエネルギー)総供給量のうち10%を再生可能エネルギー(自然エネルギーと同義)にすることを掲げました。今、国の自然エネルギー普及の流れも大きく変わろうとしています。

  
京都市内の太陽光発電設備設置施設(一部)
左:りょうがおか保育園(山科区) 右:京エコロジーセンター(伏見区)

■ 11月から新たな固定価格買取制度がスタート
―太陽光発電設置コストの回収が大幅に短縮―

固定価格買取制度とは、電力会社に高い価格での電力買取を義務づけ、発電設備を使いながら設置コストを回収できる仕組みのことです。これにより、ドイツでは太陽光発電が急速に普及しました。日本でも11月から、太陽光発電の余剰電力の新たな買取制度が開始されることとなりました。余剰電力とは、太陽光発電により自分のところで発電した電力のうち、自分のところで消費する電力(自家消費分)をのぞいた分です。これまでも、電力会社が自主的に電気料金とほぼ同じ額で買い取っていましたが、11月からは、例えば住宅の場合は今までの約2倍の金額48円/kWhで10年間買い取ることになります。住宅の場合、一般的な3.5kW型のパネル(年間発電量 約3,500kWh)を設置するとすれば、補助金をのぞくと設置者の負担は200万円くらいかかります。これまでは、元を取るのに20年~35年程度かかっていましたが、新たな買取制度になれば、10~15年程度で設置コストを回収できるようになると言われています。買取費用は、来年4月から、一般消費者の電気代に上乗せすることにより賄われます(毎月数十円~100円程度)。

■ 全量買取制度に向けた動き
―太陽光発電の飛躍的な拡大の可能性も―

民主党はマニフェストで、自然エネルギーの全量固定価格買取制度を掲げました。余剰電力のみならず全量が対象になり、自宅で使う電力もいったん電力会社が買う形にすることで、発電設備を設置した人のメリットが大きくなります。事業として設置する大規模な太陽光発電所も増え、大幅に自然エネルギーが普及することが期待できます。

一方、前述したドイツでは、これまで全量買取制度を実施してきましたが、投資目的の設置のみが膨らみ市場の動向に需要が左右される危険性があるため、自宅で使う自然エネルギーの需要促進を目的に、今年から家庭を対象に、家庭で発電した電力を自家消費させる仕組みを導入しました。どのような制度も万能ではなく社会状況に合わせて変えていくことが必要ですが、少なくとも全量買取は、海外の例を見ても、飛躍的に太陽光発電を普及させるきっかけになることが期待できます。

しかし全量買取開始までには配線の切り替え工事等のために数年はかかると言われており、その間の自然エネルギー普及施策として、自家消費分の環境付加価値を市場で取引するグリーン電力証書制度も効果的です。フォーラムでも引き続き、地球温暖化防止のため、グリーン電力証書制度の普及啓発等、自然エネルギーの利用拡大に向けた活動を推進していきます。

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〇 資源エネルギー庁 太陽光発電の新たな買取制度
http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html

〇 省エネドットコム 国、地方自治体の補助金情報
http://www.shouene.com/know/subsidy/index.html

〇 京都市 助成金額 5万円または8万円(景観規制区域)/kW
平成21年度 住宅用太陽光発電システム設置助成制度
hhttp://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000061002.html

〇 国 助成金額 7万円/kW
太陽光発電普及拡大センター http://www.j-pec.or.jp/02gaiyou.html