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■記事

2010/01/18

フォーラム活動を支える会員
「家庭の省エネ相談所」の屋台骨
省エネ普及ネット・京都 事務局長 山本和仁さん

フォーラムでは今年度、家庭での温室効果ガス削減を目的に、「家庭の省エネルギー対策プロジェクト」の一環として「家庭の省エネ相談所」を区役所・支所や商業施設等で開設しています。相談所開設を中心になって担っておられるフォーラムの団体会員「省エネ普及ネット・京都」事務局長 山本和仁さんにお話を伺いました。

Q.1 「省エネ普及ネット・京都」の紹介をお願いします。

省エネ普及ネット・京都は、2007年10月に、地球温暖化防止のために、仲間と交流する中で省エネの知恵を共有し実践につなげ、取組をより多くの市民に広げていくことを目的に設立されました。現在、会員は約28名。「家庭の省エネ相談所」開設のほか、月に1回、テーマを設けて省エネに関する研究会を開催しています。

Q.2 山本さんが環境に取り組むようになったきっかけについてお話しください。

私が環境に取り組み始めたのは、今から10年ほど前のことです。当時勤務していた建築設計事務所で、建築に伴い大量に排出される産業廃棄物を削減するための委員会のメンバーになったことがきっかけでした。学校や病院におけるエコ・マテリアル(高品質で、人にやさしく環境負荷の少ない素材)使用の推進や、シックハウスを防ぐためのガイドラインの作成などに取り組みました。当時は、まだ社会の環境への意識が低く、施主さんの理解が得られないなど随分苦労もしました。

Q.3 「省エネ相談所」にはどのような経緯で関わるようになったのでしょうか?

退職する少し前に京エコロジーセンターの環境ボランティア「エコメイト」になり、家庭での省エネ普及活動に取り組むようになりました。「環境家計簿サークル」に入り、定期的に集まって、家庭で使用する電気・ガス・水道などの使用量をチェックする環境家計簿や、省エネのアイデアについて情報交換や学習会を行いました。その後、内部で培われた省エネ術やノウハウを市民にも伝えようと任意団体「省エネ普及ネット・京都」を立ち上げて省エネ相談所の運営に携わってきました。

Q.4 「家庭の省エネ相談所」の課題や、今後の展望についてお話しください。

これまで3年間「家庭の省エネ相談所」を開設してきましたが、相談に来られる市民の環境意識は、随分高くなりました。オール電化の家庭も増えてきたのにつれて、今後は私たちアドバイスをする側も、その知識を身に付けるなど、レベルアップをしていく必要があります。フォーラムでは新規のアドバイザー養成研修会の中で実地研修を2回行っていますが、例えばそれを4回に増やしたり、皆で新しい省エネグッズなどを家で実際に使用してみて評価していくことが必要に思います。

また、将来は相談所のサテライトをスーパーや区役所等に設置して、いつでも市民が相談できるような体制を作っていくことができれば良いと思います。それにはアドバイザーの増員と養成の場を確保していくことも大切です。

省エネ相談所は、家庭の省エネに効果のある取組だということで京都府外の自治体からも注目されており、しばしば事例紹介の依頼があります。国は温室効果ガス90年比25%削減を打ち出しており、もしかすると3R検定のように、家庭の省エネアドバイザーにも検定制度ができ、全国的に広まることになるかも知れません。

Q.5 最後に会員の皆さんに、この冬お勧めの家庭でできる省エネ術とメッセージをお願いします。

毎年、冬の初めに京都の実家で実践しているのが、塗装用の養生テープを使っての隙間風の目張りとガラス用の保温シート貼です。テープと保温シートはホームセンターでそれぞれ100円、700円程で購入できます。部屋の保温効果が非常に良くなります。使用後に剥がしても後が残らず、意外と簡単にできるお勧め術です。

今後は政府から温暖化対策の施策がいろいろと出てくると思われますが、家庭を含めたあらゆる部門での取組が必要です。近くで「省エネ相談所」が開かれていたらぜひのぞいてみてください。